へむちの脳内本棚

普段考えていることを、ちょっとづつ纏めていきます!

【書籍レビュー-業界】the four GAFA 四騎士が創り変えた世界(2018/7/27)

 

少々、古い本ですが、影響力が大きい企業の戦略の基本を知るために、けっこう評価が高いこの本を読みました。

一昔前までは、GAFAでしたが現在ではマグニフィセント・セブンという言い方が多いでしょうか。

S&P500の上昇もこれら企業の影響力が大です。

 

www.bloomberg.co.jp

 

 
目次

1.アマゾン

  • アマゾンの世界制覇のための最後のカギは、オンラインにどっさりため込んだ資産を使って、オフラインの小売環境を征服することだ。それはつまり実際の店舗、eコマースのせいで滅びると言われていたものだ。
  • コストで大きな割合を占めているのは人件費だ。荷物の積み卸しとその事務手続き。アマゾンはハードウェア(ロボット)をソフトウェアを活用して、こうしたコストを削減することができる。
  • 小売りの次の時代は、名をつけるなら”マルチチャネルの時代”である。成功するにはウェブ、人との交流、そして実店舗の統合が必要となるだろう。
  • アマゾンの小売りのプットフォームは、周囲との関係とブランドを築き、のちにそれで儲けるためのトロイの木馬だったのかもしれない。
オンライン事業と物流への投資で、事業の基盤を築きオフライン事業へ進出し、顧客をどんどん取り込んでいる。まさに業を支配する勢い。下記の物流の書籍でも、アマゾンは物流の会社と書いてあった。
 
当初どこまで考えて、アマゾンが創立されたかはわからないが、ここまで考えてアマゾンが創立されたとすると、すごいを通り越して驚愕だ・・。
 
ジェフ・ベゾスの書籍も読んでみたいと思います。
 
ここまではできないとしても、ある程度先をよんで何かをするということは大切だと感じさせてくれました。

2.アップル

  • アップルを賞賛する記事を書くライターは多いが、その大半は同社が高級ブランドであるという視点が欠けている。
  • 私は25年にわたって高級ブランドにアドバイスをしているが、~そのすべてに共通する5つの性質があると断言できる。それはアイコン的な創業者、職人気質、垂直統合、世界展開、高価格である。
  • 認知心理学では、魅力的な物体を見ると気分がよくなり、創造的なことをしたくなることが示されている。
  • その店舗(アップルストア)はたしかに、テック業界を変えたーそしてアップルを高級品へと押し上げた。
  • アップルは時間も費用もかかるアナログな堀をより深くすることを選んだ
  • 逆を言うと、あなたがテック業界に切り込むことができたのなら、戸惑う敵の弱みを突くのにあなたが使った武器による攻撃を防ぐ力をつけておくことだ。~ネットワーク効果を活用する、知的財産の保護、業界標準となって市場を独占できるものを開発する。

アップルは確固たるブランドを築き上げた。ということだが、たしかにアップル製品を持っていると気分はあがる。と思う・・。

 

私は、iPadしか持っていません。当初、電子書籍を読むために何か良いタブレット端末はないか探していたところ、友人にタブレットだったら、何がよいか相談してみた。そしたら、iPadにしておけば間違いはないだろうと言われたため、iPadにしたのだが、たしかに間違いはなかった。かなりサクサク動くしアプリもそろっている。

 

現在、アップル製品は高級ブランドの位置づけでもあるが、その裏にはそれを支える技術力や、ネットワーク効果を使ったサービス力等があると思う。ブランド戦略というのも、それ単独で成立するものではないことを感じました。

 

3.フェイスブック(メタ)

  • フェイスブックが特に大きな影響力を及ぼしているのは、マーケティングの漏斗の一番上にある「認知」の段階だ。
  • フェイスブックの1億6000万人のユーザーが自分のページをつくる。そこには何年分もの価値ある個人的なコンテンツが収められている」。広告主がある個人をターゲットにしたければ、フェイスブックあその人の行動に関連するデータを集めてくれる。
  • 人間同士の関わりは人を幸せにする。
  • これら企業のほとんどに共通するものは何か。それはユーザーと情報収集アルゴリズムを組み合わせて、互いの利益になるようにうまく活用していることだ。
  • ザッカーバーグ映像がフェイスブックキラーコンテンツであり、その多くは~インスタグラムにあることを理解している。私たちが、映像による情報を取り込む速さは、言葉の情報を取り込む速さの6万倍である。
「人間同士の関わりは人を幸せにする。」たしかに幸せは感じると思います。ただし、近年は、誹謗中傷が問題となっており、法整備や、ネットリテラシーの教育等対応が急がれます。ネットの世界と、リアルの世界、この2つは両方とも必要なものになっていますから、利用者としてもよい環境になるようにできることはしたいです。
 
直観的に、最近はフェイスブックの使用率って下がってそうだなと思い、データを探してみたところ下記のデータがありました。やはり、下がっていましたが、インスタグラムは増加傾向。映像がキラーコンテンツというのは正解と思います。ぱっと見で情報がとれるなら嬉しいですしね。さらに、別サービスですが、Youtubeもすごい利用率です。書籍等、文字情報はまた別の強みがあると思いますが、画像や動画の時代ですね。
 
 

4.グーグル

  • グーグルが現代の神と呼ばれる理由の1つは、グーグルが私たちの心の奥底にある秘密を知っているからだ。
  • あなたの最近のグーグル検索履歴を見てほしい。誰にも知られたくないことをグーグルには打ち明けているはずだ。
グーグル先生には、業務での調査もちろん。他の人は相談できないことを、教えてもらいたくて検索するってこともあります。たぶん、皆さんそうでしょう。
 
広いネットの世界から、特定の情報を探すことができるというのは、神の領域です。
 
グーグルは、昔から検索の機能が柱ですが、それをベースに?いろいろな機能を紐づけて使いやすさもどんどん向上している印象です。便利だから、どんどん利用させてもらってます。どんどん全知全能の神の領域になっていきそうです・・。
 

5.まとめ

一昔前にGAFAといわれた企業(個々の企業は現在も絶好調)の特質を、説明してくれる一冊でしたが、非常にわかりやすかったです。これら企業の共通点を個人的に整理してみると、キーワード的にはテクノロジー、ブランド、データといったところでしょうか。
 
ジェフ・ベゾス氏も言っていましたが、技術を土台とした発明がビジネス全体を支えているイメージを持ちました。
 
当たり前といっては当たり前ですが、大前提として、世の中に眠る課題解決の方法や、さらに便利なことや、面白いことを生み出すイデアで勝負している企業をいうのは、強いと思います。
 
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【書籍レビュー-ファイナンス】DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール(2020/9/30)

 

お金は増やしたいし使いたい。このバランスが大切でしょう。

ということで、有名なDIE WITH ZEROを読みました。

 

個人的に一番のポイントとなるのはルール2記載の内容だと思います。

 

 

目次

ルール1:「今しかできないこと」に投資する

  • 人生の充実度を高めるのは、”そのときどきに相応しい経験”なのだ。
  • 節約ばかりしていると、そのときにしかできない経験をするチャンスを失う。

タイミングは逃すなということで、積極的にやったことがないこと等、チャレンジしたい。そうすれば、時間があっという間に過ぎるということもなくなるかもしれない。

 

ルール2:一刻も早く経験にお金を使う

  • 「人生でしなければならい一番大切な仕事は、思い出作りです。最後に残るのは、結局それだけなのですから」
  • 人は誰でも、常に思い出を通して人生の出来事を再体験できる。
  • 「どの年齢で、どれくらいお金を稼ぎ、どれくらい楽しい経験に金を費やすか」
  • 元の経験から副次的に生まれる経験は、まさに記憶の配当だ。

この本の一番の根底となる考え方はここだろう。

人生は「思い出作り」が一番大切で、それは最高の投資にもなる。よく物を買うよりも経験にお金を使った方がいいなんて言われますが、その理由がまさにこれだと思います。

 

ルール3:ゼロで死ぬ

  • 今の生活の質を犠牲にしてまで、老後に備えすぎるのは、大きな間違いだ。

たしかにそうだ!しかしお金もないと不安です・・

やはりバランス。

 

ルール4:人生最後の日を意識する

  • リスク許容度を考えて備える場合と、単に闇雲な恐怖にかられて備える場合とでは、とてつもなく大きな違いが生まれる。
  • 人は死が迫っていないと、合理的な判断ができない。人生の残り時間を意識しよう。

いつ人生最後の日がくるかわからなし、もしかしたらものすごく長生きするかもしれない。わからないことは怖い。ただし合理的な判断だけはしたい。そのために人生の全体を意識しつつ生きることが良さそうです。

 

ルール5:子どもには死ぬ「前」に与える

  • 子どもたちが、受け取った財産を最大限に活用できるタイミングを考えてあげるべきだ。
  • 「金を稼ぐこと」と「大切な人との経験」をトレードオフの関係として定量的にとらえ、自分の時間を最適化することだ。
  • 教育を受けることは、~社会全体にも良い影響が生じる。経済学者が教育への投資収益率を数値化した結果、中等教育以上の教育が社会にもたらすリターンは、年間10%以上を上回っている

ここでもタイミングが重要ということですが、何より寄附ということについて考えさせられます。日本字はあまり寄附ってしないって言いますよね。

 

ルール6:年齢にあわせて、「金、健康、時間」を最適化する

  • 金ではなく、健康と時間を重視すること。それが人生の満足度をあげるコツなのである。

健康で時間がなければ、そもそも何もできない。

少し話がすれるかもしれませんが、最近、「タイパ」とか「タムパ」とか言われますが、これって気にして当然のことかもしれません。というか、昔から時間をうまく使ってる人は、タイパがいい生活してると思います。

あとこの言葉が使われだしたのって、テクノロジーの進化で動画の倍速とかストレスなく使うことができるようになったためかなと思ったりしました。

 

ルール7:やりたいことの「賞味期限」を意識する

  • 物事にはそれを行うための相応しい時期がある。

やはりタイミング。いつ何をしたいか計画を練ったほうがいいですね。計画通りいかないことが多いですが、計画の何割かでも実行できれなよいと割り切りたいです。

 

ルール8:45~60歳に資産を取り崩し始める

  • 老後のために過度に貯金するのではなく、金をもっと早い段階で有効に活用することを計画すべき
  • 特にやりたいことを見直すのに相応しいタイミングが、資産がピークに近づいているとき

これって難しい・・。実際、いつまで生きるかわからないし、資産のピークっていつだ・・。みたいな。とりあえず100歳を基準にしますかね。

 

ルール9:大胆にリスクを取る

  • デメリットが極めて小さく、メリットが極めて大きい場合、大胆な行動を取らないほうがリスクとなる。
  • 今、リスクを取れないのなら、いつとれるのか?

意外とたいしたリスクもないのに、いつかやろうと思ってやってないことがありそうなので、お金の面と命の危険がなければ、棚卸してどんどんチャレンジするのがよさそう。

 

まとめ

この本を読んで、どんどん経験に投資してみたくなりました。お金、健康、時間のバランスをとりつつ、やりたいことを整理して生活していきたいです。

 

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【観光-知的財産】高尾山観光

近場でよい観光地がないかと探していました。

ということで定番で行きやすく、まだ行ったことがないところということで、2024年2月ついに、高尾山に行ってまいりました。

 

 

1.高尾山

(1)高尾山ケーブルカー乗り場(下:清滝駅

京王線高尾山口駅からアクセスもよく、徒歩10分くらいでケーブルカー乗り場に到着。

これだけ都心からアクセスが良ければ、たくさん集客できるなと納得。

 

そして、空いているというほどではありませんでしたが、思ったほど待つこともなくちょうど来たケーブルカーに乗ることができました。

 

高尾山ケーブルカー乗り場

そして乗り場に、八王子名誉観光大使こと北島三郎氏の像。

北島三郎

 

ケーブルカーには、運よく座ることができたのですが、実は日本一の急勾配ということを乗車後に知りました。

そして、頂上側を背にして座っていたのですが、急勾配のところで、危うく前につんのめりそうになりました(笑)

急勾配なのは、むしろ売りみたいです!

ケーブルカーの勾配

www.takaotozan.co.jp

 

(2)高尾山ケーブルカー乗り場(上:高尾山駅

そして6分くらいケーブルカーに乗車して上の高尾山駅に到着。頂上までは、まだここら頂上まで少し歩き。高尾山の標高は599m、高尾山駅は472m。

少しだけ雪が残っていましたが、少しだけなので気になりませんでした。

高尾山駅

高尾山駅のすぐ近くに名物の天狗焼が売ってましたので、頂上に向かう前に腹ごしらえ。中は黒豆あんで非常に美味。おすすめです。

高尾山名物「天狗焼」 (てんぐやき) | 高尾登山電鉄公式サイト

天狗焼き

しっかり商標も取得済みです。権利者は高尾登山電鉄株式会社。

登録商標5323624 天狗焼

知財権も取得してしっかりビジネスしているなと思ったら、親会社は京王電鉄で超大手でした。さらに高尾登山電鉄株式会社としてもコロナ渦を乗り切り収益も悪くない模様。

参考:バフェット・コード 高尾登山電鉄

 

(3)登山

登山というほどではありませんが、高尾山駅から頂上へ向けて出発です。

ところどころにr立派な天狗(小天狗・大天狗)様がいます。高尾山は、飯縄信仰と共に天狗信仰の霊山としても知られているとのことです。

参考:高尾山と天狗様

天狗様

 

さらに、北島三郎氏の歌碑もありました。影響力がすごい・・

高尾山歌碑

www.townnews.co.jp

 

しばらくして、高尾山薬王院に到着。参拝して御朱印もいただきました。

御朱印

ここまで登ってきて、お手軽にこれる良い観光地だなという印象でした。知的財産の観点からもさらに調べてみると、権利者:薬王院、指定商品:お守りとして下記の商標も登録されておりました。

観光地を守っていくという点では、こういったことも大切と思います。

 

登録商標4673737

登録商標

 

薬王院さんを抜けてさらに、進むと頂上に到着です。頂上付近では、ビニールシートを敷いてお弁当食べたりしている方も多くかなり賑わっていました。お蕎麦屋さんも混んでおりました。

高尾山頂

運がいいことに富士山もキレイにみることができました!

富士山


(4)下山

もと来た道を戻るように下山。高尾山駅に向かう途中で体力補給のためにみたらし団子を食しました。団子自体にも少し甘味がある感じで、ボリューミーかつ美味しかったです。

団子

2.八王子

八王子に名物的なものはないかと探した結果、八王子ラーメンというものがあることを発見し、お店を探して八王子ラーメンを食べることに。

八王子ラーメンの特徴としては、ざっくり「醤油、玉ねぎ、表面に油(ラード)」みたい。

参考:八王子ラーメン - Wikipedia

 

お店は探した結果、八王子駅近辺の弘富さんへ。どうやら八王子ラーメンの進化系らしいです。14時くらいに行きましたが、ちょうど満席で、待ちは無しでしたので、5分くらいの待ちで、席に着くことができました。

煮干しがよくきいており美味しかったです!

八王子ラーメンの特徴に「表面に油(ラード)」とあったので、こってりよりのラーメンかと思っていましたが、個人的にはそこまでこってりではなく、食べやすかったです。

 

8dabe.com

ramendb.supleks.jp

 

私が注文したネギモヤシチャーシューメン。メニューは多数ありましたが、みなさん好き好きに注文しているようで、特にこのメニューに集中しているという感じではなかったと思います。きっとベースが安定して美味しいので、どのメニューもおいしいためと思います。

弘富様のらーめん

 

3.まとめ(知的財産の観点で)

今回の観光では高尾山を中心に八王子近辺を散策しましたが、全体を通して保有している知的財産をフルに生かしているという印象でした。

きっと観光立国をして成功させるためには、持ちうる知的財産をフルに活用するということが必要でしょう。これは当たり前ですが、しっかり意識して整理しないとなかなか難しいことと思います。

 

思いつくところで知的財産に結び付きそうなものを整理してみると下記のような感じでしょうか。ちょっと強引かもですが。

京王線(アクセス)

②高尾山・薬王院(伝統)

③ケーブルカー・リフト(経験・体験)

④天狗焼・団子

北島三郎

 

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【書籍レビュー-業界】物流がわかる<第2版> (2019/9/14)

物流で有名な著者の書籍2冊目も読みましたので、まとめておきます。
 

 

 

第1章:物流の基本と役割

(1)物流6大機能

輸配送、保管、荷役、包装、流通加工、システムの6つであり、物流会社がコントロールする機能。

 

(2)戦略物流8大機能

6大機能+管理、調整であり、荷主がコントロールする機能。

管理は6大機能全体をコントロールする機能。調整は他部門との調整をする機能。

 

戦略という言葉の通り、管理と調整がキモということになる。荷主は自分達のビジネスに合わせた物流となるようにする必要があるためである。

 

これはどこの部門でも似たようなことが言えると思う。ある程度の業務を外注したとしても、キモの部分は自部門でコントロールする必要があるためである。

 

第2章:物流戦略の考え方

企業戦略と物流戦略の一貫性について書かれている。ここでいう企業戦略は経営戦略(事業戦略)といっていいものだと思う。とすると、企業戦略は上位にくる戦略なわけで、それと一貫性がないとダメということになる。

 

これは、その他のオペレーション戦略でもいえることだろう。

 

また、著者の別の書籍(過去の書籍)でも記載のあった物流戦略の4Cについても、この章に記載されている。

sshemt.hatenablog.com

 

第3章:物流で起こす流通改革ーネット専業VSリアル店舗

「消費者が変われば、流通が変わり、流通が変われば、物流が変わる。」そのため、世の中の変化を注意深くみることが必要と記載されている。

 

例えば、いかに商品を消費者の近くに置くが重要であるということや、リアル店舗でのオムニチャネルが必要とある。つまりどのようなビジネスであっても自社の業態を決めつけてしまっては商機を逃すということである。

 

というこで、ネット専業VSリアル店舗とはあるが、完全な対立構造ということを言っているわけではない。

 

第4章:先進的な物流の取り組み

この章では、アマゾン、アスクルニトリZARAカルビー、ヨドバシの事例が紹介されている。

 

著者の別の書籍(過去の書籍)でも、紹介されていた企業もあるが、物流を強みにしている企業の共通点は、独自の物流システムの構築積極的なテクノロジーの導入(研究開発投資)この2つがキモのようだ。

 

sshemt.hatenablog.com

 

 

第5章:物流管理をしよう

企業戦略の基づいた戦略物流思考をもつこと、それに則った物流KPIの重要性が書かれている。

 

大前提となる企業の戦略が異なれば、物流KPIが異なるのも当然だし、物流KPIがなければ適切に物流を管理することができない。現場レベルで考えているとなかなか企業戦略を前提にすることが難しい場合も多いと思う。この点が、現場と戦略を立てる部門を分けたほうが良いとされる一番の理由だろう。

 

著者の別の書籍(過去の書籍)の序章にも記載があった。

sshemt.hatenablog.com

第6章:人材育成と物流品質

「運送会社のブランド力またはイメージは、必ずそこを使っている会社のブランドやイメージにつながる」といった言葉が引用されており、まさにこれが、単に物流会社に外注すればよいということにはならないということだろう。

 

実際に多くの人が、ネットで買い物をして無事自分の手元に商品が届いたとき、そこで買い物をしてよかったと総合的に評価していると思う。

 

全体を通して

著者の書籍を2冊拝読した。ざっくりまとめてしまうと、企業戦略に基づいた物流戦略の構築、もう少し具体的なところで、その会社の独自の配送システムの構築、そしてその管理がポイントになることが理解できた。

 

ぱっと書いてしまえば当たり前にみえるが、この考えは他の戦略にも良く当てはまることだと思う。つまり応用できる考え方と思う。そして管理の難しさも感じられた。

 

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2024年一発目の投稿-2023年買ってよかったものー

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。2024年は年初めから大変な年となりました。

年初めということで、本当は年末にやったほうがよかったかもしれませんが、買ったものを整理する意味でも買ってよかったものをまとめてみようと思います。いろいろ買いましたが、アマゾンの履歴をたどってめぼしいところをご紹介。

 

 

1.デスク回り

一番大きな買い物は、まずデスク自体でした。有名なFLEXISPOTです。以前はニトリプレフェを使っていました。これ自体はいたってシンプルなデスクで、いまでもサブ的に横においてあります。同シリーズのワゴンもそのまま使用中。

しかし、デスクを一回り大きくしたかったのと、昇降デスクにあこがれて購入しました。一般的に評価が高いだけあって大満足です。

 

次が、フットレスト。これは、デスクと椅子の高さを合わせるときあったほうがいいとネットで見たので、アマゾンで探して良さそうなものを購入。

初めはどれほどの効果があるかわかりませんでしたが、高さ調節のためにはもちろん、踏み心地がよいので正解でした。形状変化もいまのところありません。

 

定番アイテム山崎実業のマグネットつきティッシュケース。マグネットもそこそこ強力、ケースの締め具合もそこそこ強力で、色を選べば周辺の雰囲気と合わせることができるので良い品でした。

 

2.スマホ関連

昨年、Pixel6aを購入しました。Pixel7が発売される直前くらいで安くなったときです。それにともないケースと保護フィルムを購入。

ケースについては、Spigenは評判が良いようなのでSpigenにしました。現在でも問題なく使用できております。

 

フィルムは、指紋認証について問題なく使用できております。

 

3.PC関連

普段はプライベート用も会社用もノートPCを使用しております。

ということで、デスクも新調しましたのでAnker製のドッキングステーションも購入。

今までは電源不要のUSB-C接続型のハブっぽいドッキングステーションを使用していましたが、ポートも増やして据え置きのドッキングステーションが欲しくなり購入しました。といっても、据え置き型は初なので、有名メーカーかつ入門的なものにしました。

けっこう熱くなるみたいなコメントも見ていましたが、使い方もライトなせいかちょっと熱くなるくらいで気にするほどではなかったです。

 

スマホをPC接続するために短めのUSB Type-Cを購入。Anker製も考えましたが、他の評判のよい製品も使用してみようとUGREEN製にしました。見栄えもよく問題なく使用しております。

 

次にドッキングステーション購入後、デスク奥に設置したドッキングステーションからデスク手前までUSB接続ポートを引っ張ってくるためUSB延長ケーブルも購入。

 

そしてかなりマニアックなコネクターですが、タイプAオス- miniBオスのケーブルも購入。これはキーボート用に購入したもので、もともとキーボードに同梱されていたケーブルのへにょへにょ感がきになったので交換しました。多少改善されたように思います。

使用前

使用後



PC関連としては最後です。持ち運び用の電源としてCIO NovaPort DUO 65Wを購入。定番ですが、最近はこれくらいの大きさで、スマホはもちろんPCまで充電できるのはすごい!

 

4.その他

ここ数年、国内のみですが出張が多くなり宿泊もからむことが増えました。そこで、電動のシェーバーで持ち運びしやすいものを購入しました。

ビジネスホテルによくあるT字のカミソリもあるのですが、普段使いなれないのと大浴場でT字カミソリ使うのも、「なんかなー」と思っていました。

このサイズ感で、十分剃れるのでこれは買って正解でした。価格もお手頃。

 

5.終わりに

いつもは、買ったもの紹介はあまりしていませんでしたが、自分的にも買い物の見直しに良いし、また記事にしてみたいと思います。
今回は、適当にアマゾンの履歴からめぼしいところを持ってきただけなので、もう少しまとまりよく整理したほうがよいかと思いますので、少々考えようかと思います。

【書籍レビュー-知的財産】ある知財法学者の軌跡 (2022/5/2)

知的財産関係の法学者として、著名な中山先生の法学者としての人生と、その門下生の方々とのQ&Aが書かれている。

 
私は理系出身の弁理士で、弁理士試験の勉強の中でお名前を知った程度でしたが著名な先生であるこはその勉強の中でもわかりました。
 
学問としての法律の研究というものがどういうものであるか、非常に興味があり読みました。

 

 
 
目次

 

1.学者としての生き方

法学者とは、実務者とはどう違うのかといったことには、非常に興味がありました。
 
実務家とはいえ、学者、実務家を問わず論文等に目を通すことはありますので、そういったときに、法学者としての立場を知っておくことは参考になるかと考えました。
 
それに関する記述もあり、私の解釈では、縁の下の力持ち的なポジションであり、法的な事項について考えるときの基盤となる方向性を示してくれるものと感じました。
 
P.50: 研究者の意義は、「世の名の事象に俯瞰的・統一的な見通しを与えることではないか」
 
P.234:自分の力量からすると、学者は光を与えるのもので、~原則として論文で勝負をすべきであり、~
 

2.理論と実務のバランス

法学者としては、実社会を知ることはもちろん重要であるが、だからといって実務の追従だけではいけない。そのようなときでも、自らの立場を忘れず一貫性をもって行動することが大切だと感じました。
 
P.120:特にデジタル時代においては時代の要請に即した考えが必要である
 
P.124:最大のコンプレックスは、実務を知らないということでしたので、進んでエンジニアや特許庁の技官とお付き合いをするようにしました~
 
P.164:営業秘密の保護のように機微にわたる問題の立法は、一挙に完成形を目指して結局失敗に終わるよりは、気を長くもって完成形を成し遂げることの重要性を認識いたしました。
 
P.187:知的財産法のようなビジネス・ローにとっては、理論ばかり先行しても現実社会では通用しないということを身をもって知りました。しかしただ実務に追従しているのでは、学者としての存在価値はなくなります。実務にも大いに目を配りつつ、それを認識した上で理論化し、将来に目を向けることが重要であるとると痛感しました。
 

3.教育と勉強会

社内でも、リーダー的な立場でのマネジメントはどのようにやったらいいのか。また、数名のグループで勉強会を企画したいといったことがたまにあるのだが、どのように開催するのが効果的か。といったことについて難しいと思います。
 
本書は、法学者の方の研究者の育成等の話であったが、ヒントとなる記載があり、非常に参考になりました。
 
P.42:能力ある人であれば、~良い研究環境を整えてあげることにより、自ら学問を切り開いてゆく
 
P.48:学問は教えてもらうものではなく、師の背中を見て盗み取るもの~弟子にはやりたいことを自由にやらせる~
 
P.142:内部研究会も行い、各自が自分の研究していることを報告し、皆で揉んでもらうということもしておりました。1人で悩むのではなく、他の研究者から異なった視点で指摘してもらうということは、論文や評釈を書くうえで大いに役に立ったのではないかと思います。
 

4.まとめ

物事を考えるときは、様々な視点から見ることが必要となるが、そういったとき、学者だから見えること、実務家だから見えることがあると思う。多様な考えを否定的に見るのではなく、様々な視点を考慮しつつ意思決定していくこが大切だと感じました。
 
また、社内では、いろいろな意見がでて判断が難しいこともあるが、自分のポジションをしっかりとってリーダーシップをとっていけるようにしようと思う。効果的な勉強会も考えていきたいです。
 
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【購入商品-知的財産】ASICS(アシックス)「RUNWALK(ランウォーク)」と3次元足形計測

 

たぶん1年以上前になりますが、ASICS WALKINGのビジネスシューズを購入しました。ASICSというと、スポーツよりの靴のイメージでしたが、ビジネスシューズもけっこういいなという印象でした。現在は、履きすぎた結果、修理にだしています。

 

そこで、今回は、最近のASICS(アシックス)のビジネスについて、外観してみたいと思います。

 

 

1.購入商品

購入商品は、下記に近いものです。というのも、購入は直接お店に行って、履きながら選んだので、特定するのが難しくなってしまいました・・すみません。しかし、価格帯とデザインがほぼ同じです!

 

 

さて、これを1年以上、ヘビロテで出社の際履いていたため、さすがに靴底の踵の部分がすり減ってかなり目立つレベルになっていました。

 

実はいままでは、履きつぶして新しいものを購入していましたが、いままでのものと比較して、今回はそこそこお金もだした靴だったので、思い切って修理に出してみることに。

 

サイトを見ると、しっかりアフターサービスについてのページがあります。

 

walking.asics.com

 

今回は、ヒールプラグ取り換えだけと思っていましたが、内側の踵の敗れた部分も補修できることを、お店で教えていただきました。よくみるとサイトにも載っていました。踵の靴底側ばかりに目をとられ、内側に目がいきませんでした・・

ということで、内側の補修も同時にお願いしました。

 

 

まだ、修理は終わっていないので、しばらく待ちです。

 

 

2.ASICS(アシックス)

ASICSは、いわずと知れたシューズメーカーです。下記がカテゴリー別の売り上げです。ビジネスシューズはどこのカテゴリーだろう・・?

カテゴリー別売上(引用:統合報告書2022

 

ただし、単に靴を作っているというわけではなく、データ収集・分析をしっかり行い靴の研究開発を進めています。

価値創造プロセス(引用:統合報告書2022

 

そして、これからは靴を起点のビジネスに置きつつもコーチングや仲間とのつながり等、幅広くビジネスを進めていくことを予定しているようです。

これからのASICS(引用:統合報告書2022

 

3.知的財産権

研究開発を行うにあたり、データ集・分析を行うと記載しましたが、代表的なものが3次元足形計測でしょうか。

 

私も購入するとき、やってもらいました。これは無料です。そして、結果を基にサイズを選び、中敷きを調節していただきました。

walking.asics.com

 

かなり力を入れて開発をしたようで、関係しそうな特許出願が数件ありました。出願日が2019年から2021年のもので、下記のようなものがあります。

 

実際はこれを実施しているかはわかりませんが、開発の変遷がなんとなくわかると思います。かなり研究開発費をかけているでしょう。

 

2019年:簡易な構造を有する計測板

2020年:靴型生成システム、靴制作の時間短縮

2021年:足サイズ測定の効率化、無荷重状態の予測

 

【国際公開番号】WO2021/009879
【発明の名称】計測板及び足型データ作成システム
【国際出願日】令和1年7月17日(2019.7.17)

代表図面

【要約】簡易な構造を有する計測板(一部省略)

 

【公開番号】特開2022-43405(P2022-43405A)
【発明の名称】データ生成装置、靴型作製システム、およびデータ生成方法
【出願日】令和2年9月4日(2020.9.4)

代表図面

【要約】ユーザが満足するフィット感を持つシューズを作製する靴型データを生成するデータ生成装置、靴型作製システム、およびデータ生成方法(一部省略)

 

【公開番号】特開2022-43406(P2022-43406A)
【発明の名称】データ生成装置、靴作製システム、およびデータ生成方法
【出願日】令和2年9月4日(2020.9.4)

代表図面

【要約】靴型の材料、作製方法を限定することなく、シューズを製作するまでの時間を短縮することが可能なデータ生成装置、靴作製システム、およびデータ生成方法(一部省略)

 

【公開番号】特開2022-189306(P2022-189306A)
【発明の名称】足サイズ測定装置および方法
【出願日】令和3年6月11日(2021.6.11)

代表図面

【要約】足サイズ測定の効率を高める技術(一部省略)

 

【公開番号】特開2023-93939(P2023-93939A)
【発明の名称】予測装置、予測方法、および予測システム
【出願日】令和3年12月23日(2021.12.23)

図2

【要約】無荷重状態における被測定者の足の形状を容易に取得することができる技術(一部省略)

 

 

また、「これからのアシックス」の1つでもある仲間とのつながり(場の提供)に関係しそうなサービスとして子供のあし成長予測ツールというものがありました。

stepnote.asics.com

 

【公開番号】特開2023-77476(P2023-77476A)
【発明の名称】画像作成装置
【出願日】令和3年11月25日(2021.11.25)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り  https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/asics-stepnote  掲載日  令和3年9月10日

図3

【要約】足裏又は掌が特定の大きさとなるようにユーザが足裏又は掌のデジタル画像を撮影できる画像作成装置(一部省略)

 

 

4.まとめ

靴を作ってるメーカーも、昔のままビジネスを続けているだけでなく、靴を作ることを起点としつつも、現代のテクノロジーの利用しつつ、新しいサービスの展開し、さらなる成長を考えていることが少しだけわかった気がします。

 

現在、靴は修理中ですが、修理が終わり次第、履きつつ今後どのようにビジネスを展開していくか楽しみにしたいと思います。

 

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