へむちの脳内本棚

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【観光-知的財産】すみだ水族館と日プラの知財戦略

 

先日、TVで「すみだ水族館」が紹介されていて、さっそく行ってみました。

なりゆき街道旅 2023年7月30日(日)放送 - フジテレビ

 

どでかい水族館と違い、うまく見せ方を工夫している水族館で、気軽に行きたくなる水族館といった印象でした。

 

 

1.すみだ水族館ペンギン水槽

 

この水族館の1つの売りがたぶん、このペンギン水槽でしょう。

けっこう近くで見れるし、いろいろな方向から見ることもできます。

 

ペンギン水槽(上)

ペンギン水槽(横)

2.日プラの知財戦略

 

ペンギン見学と同時に分厚いガラスだなーと思っていたら、ふと、知財専門職大学院で中小企業の知財戦略を学んだとき、特許等権利を取得しないメーカーもある。

その中の事例として、日プラ株式会社という会社を思い出しました。

 

水族館の大型アクリルパネルを製造している有名な企業。一言で言ってしまえば、特許等権利を多く取得する方法をとらずに、アクリルパネル製造のノウハウを有しており、それを武器にしている会社さんです。

 

出所:日プラwebサイト

NIPPURA CO.,LTD

 

インタビュー記事を拝見すると、販路拡大でかなり頑張ったということ、失敗を繰り返しつつノウハウを蓄積したことが書かれています。

 

・手作業での磨き上げ

・接着剤での積層

・圧力のかけ方

・温度

などなど

 

出所:第1回「ものづくり日本大賞」 - 日プラ(株)

 

たしかにこれは、特許等で保護する類のものとは少し異なりますね。

このノウハウ管理こそが、日プラ(株)の知財戦略でしょう。

 

とはいえ、特許も確認してみますと、過去は特許出願はしていたようです。

 

例えば、

特開2010-264751  積層アクリル板及び該積層アクリル板を使用した防音壁

日プラ株式会社と 住友化学株式会社の共同出願

特開2003-3148  合成樹脂板の接着方法

日プラ株式会社の単願

 

3.最近のビジネス


住友化学株式会社と共同開発をしていたことがわかり、最近も何かやろうとしているのかなとググってみますと下記の記事が。

 

www.nikkei.com

www.nikkei.com

 

現在のところ、アクリル樹脂の切り粉の提供だけみたいですが、まだつながりはあるようです。住友化学も時代に合わせた取り組みですね。

 

ここ何年か?水族館ブームだと思うので、日プラさんの今後の活躍に期待です!

他の水族館も、機会があったら入ってみよう!

 

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