知的財産推進計画2023の内容確認3回目です。(全4回)
・知的財産推進計画2023
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/chizaikeikaku_kouteihyo2023.pdf
・知的財産推進計画2023の概要
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/chizaikeikaku2023_gaiyou.pdf
今回も、順を追って下記2項目です。
4.標準の戦略的な活用/データ流通・利活用環境の整備
(1)標準の戦略的活用
民間で国際標準のの活用が自律的に発展するように環境整備することが記載されている。
標準の活用の場合、標準策定の段階から積極的に関与することが必要だろう。標準を活用し市場を大きくして、標準以外のところで差別化していく等、各社戦略的に活用することが必要となると思う。
標準といっても、いわゆる5GのSEPの問題は、また別で、どうしても皆が使うものだから、積極的に権利の取得を進めることとなる。
こういったところを、状況に合わせて考えながらビジネスを進めていくことが必要になってくる。なっている。と思う。
また、EU圏が厳しい環境規制を課してくることにも、戦略的に対応が必要になるだろう。
(2)データ流通・利活用環境の整備
データを活用したビジネスも増加しているなか、今後もデータを活用したビジネスが増えてくるだろう。
「プラットフォームにおけるデータ取扱いルールの実装ガイダンス Ver1.0」というものを策定したとのこと。データ取り扱いルールについてのガイダンスとなっている。
ただし、「本ガイダンスは、1.1(2)に記載の関係省庁とデジタル庁が協力して構築する PF、及び分野間データ連携を目指す PF である DATA-EX を対象としている。」とのこと。
不正競争防止法における限定提供データについても、記載されている。企業の知財担当者等には、こちらはフォローしておきたい。
5.デジタル時代のコンテンツ戦略
日本のコンテンツ市場は世界3位の規模であるにも関わらず、コンテンツ市場の成長が低下していることが課題とされている。
その対策として、「巨大プラットフォーマーが流通段階で独占的支配力をもつ状況下における我が国の戦略としては、メディア・コンテンツ産業の制作事業者としての競争力を強化し、コンテンツの強さで交渉力を増し、販路を拡大していくことが肝要となる。」とのことである。
日本のアニメやマンガ、そのほか日本独自の文化発祥のもの等は、海外にも人気があるように感じる。モノはある。あとは、それをどう展開していくか、活用していくかというところだろうか。
販路を拡大するようなビジネスも、今後さらに増えてくるかもしれない。
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