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【ニュース-知的財産】知的財産推進計画2023その4(全4回)

知的財産推進計画2023の内容確認4回目です。(全4回)

ラストです。

 

www.kantei.go.jp

・知的財産推進計画2023

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/chizaikeikaku_kouteihyo2023.pdf

・知的財産推進計画2023の概要

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/chizaikeikaku2023_gaiyou.pdf

 

今回も、順を追って下記3項目です。

 

 

5.デジタル時代に対応した著作権制度・関連政策の改革

 

 日本は文化資源が豊富だから、もっと活用しよう。そのためも、文化的資源をもっと活用しやすくするため、権利関係の処理をもっと円滑にできるようにしようという試み。

 

 特に「未管理公表著作物等の利用」に関する規定が導入されたことによる措置のようだ。

 

 制度が導入され、このシステムが周知され、しっかり正常に動くようになるとよいと思う。システムだけ完成されていても、ほとんど利用されていないシステムとかもありますし・・

 

 下記が「未管理公表著作物等の利用」に関する新制度のイメージと条文。ご参考まで。

出所:第 22 期文化審議会著作権分科会法制度小委員会 報告書 

 

(未管理公表著作物等の利用)
第 67 条の3 未管理公表著作物等を利用しようとする者は、次の各号のいずれにも該当
するときは、文化庁長官の裁定を受け、かつ、通常の使用料の額に相当する額を考慮し
文化庁長官が定める額の補償金を著作権者のために供託して、当該裁定の定めるとこ
ろにより、当該未管理公表著作物等を利用することができる。
一 当該未管理公表著作物等の利用の可否に係る著作権者の意思を確認するための措置
として文化庁長官が定める措置をとつたにもかかわらず、その意思の確認ができなか
つたこと。
二 著作者が当該未管理公表著作物等の出版その他の利用を廃絶しようとしていること
が明らかでないこと。

 

6.クールジャパン戦略の本格稼働と進化

 

3つの手法が記載されている。

①常に進化するクールジャパン(埋もれた日本の魅力の発掘)

②地方が主役の CJ(その地方にしかない「オンリーワン」の磨き上げ)

③「人」が主役の CJ(CJ の担い手同士のネットワーク構築) 

 

 これら手法をみると、優れたポテンシャルを持つ中小企業・ベンチャーはたくさんあるので、中小企業・ベンチャーを支援して、産業を活発化させる。といったことと似ていると感じた。

 

 特に地方というキーワードと、「埋もれた魅力」を「埋もれた技術」と読み替えると、その印象が強く感じた。

 

 日本国内にも、まだまだ活用できそうな知的財産はたくさんありそうである。

 

 ちなみに、クールジャパンとは外国人が「クール」と感じることらしい。全然意識してなかったが、そうだったのかと、再認識。

 

7.知的財産推進計画2023全体像(まとめ)

 

 最後は、全体像のまとめのスライド。

 

 全体をみると、知的財産がうまく活用できていないので活用していこうという施策が多いように感じた。その他、新たに出てきた課題への対応(AI関係)など。

 

 知的財産の活用というテーマは、広い概念ではあるが、時代とともに変化しており、この永遠のテーマではあると思う。

 

 そのため、知財の仕事は、やりがいがあるといえるのかもしれない。

 

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