特許行政年次報告書、第3段として意匠登録出願です。
お待たせしてすみません(待ってない)。
1.日本国の意匠登録出願件数推移等
全体的に横ばいの傾向。国際意匠登録出願は全出願件数のうちの11%程度となっている。
特許が、30万件程度の出願で、PCT出願が5万件弱とすると、特許は5/35=0.14・・で、特許より若干少ないくらいのイメージ。個人的感想だが、思ったより検討している感じかも。
関連意匠の出願率12.7%という数字ということで、かなり抽象的な表現だが「攻めてる意匠登録出願は10%ちょっとある。」ということかもしれない。(仮説)
出願人居住国別にみるとドイツが圧倒的。これは車載関係だろうか?確認が必要そう。
また、中国が近年いきなり伸びているのも気になるところ。
2.主要国における意匠登録出願推移等
日米欧は、外国人による出願が30~60%(だいぶ差はあるが)となっておりそこそこ多いという印象。韓国は15%だが近年増加傾向のようだ。
中国は、98%が内国民であるしかし全体としての出願件数では圧倒的であるため、今後どうなるか注目しておきたい。また、制度的な面も確認しておきたい。
3.新興国における意匠登録出願推移等
ベトナムが微増、その他は横ばい。
インドは内国人による出願が急激に伸びている。特許でも出願件数は伸びていたが、意匠は「内国人による」という部分が少し伸び方の質が異なる。
意匠の場合も全体として、外国人による出願が多い国は特許と同様ビジネス面で進出してきていると考えられる。
内国人による出願で、いっきに伸びた部分は制度的な問題等、別の理由かもしれない。
4.まとめ
個人的に印象に残った点や、今後確認しておきたい点として、下記にまとめる。
①積極的に攻めてる意匠登録出願は、全体の10%ちょっとである。
②ドイツの意匠登録出願が多そうだが、どのような分野の者が多いか。
③主要国の出願については、国により傾向が異なるので、その国のいろいろな要因が働いていそうだ。例えば、内国民のみの出願が増加している点では、外国法人の現地法人の出願が増加したのか、それとも、内国民に対してなにか支援制度みたいなものができたのか等。
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